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を交換して基準内に入るようにするが、それでも基準内スキマを得られない時は両方とも交換する。

 

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2・11図 ライナ内径の摩耗量測定

 

(ロ)ライナ内面
内周面に酷いスカッフや焼付きのある場合は交換するが軽微なものについては油砥石で平滑に仕上げて使用する。なお、内周面に深い縦傷のあるものは交換する。
クロームメッキライナは内周面のメッキ層が摩耗して地肌が出ているものやメッキ層が剥離しているものは交換する。又メッキ層の表面に白斑模様が出ているものも交換した方が良い。ただし、比較的小さな白斑模様であれば油砥石で平滑に仕上げてそのまま使用することもできる。
ハ)ライナ外周
ライナをシリンダから取外した時は鍔下の付け根付近の亀裂をカラーチェックし亀裂のあるものは交換する。
Oリング付近の水垢(スケール)を清掃してから腐蝕などを点検する。水ジャケット面に点々とした小さな孔ができているもの、特に冷却水浸入の裏側に2・12図に示すような小孔が集中している場合はキャビテーションの恐れがあるので、この様な場合にはメーカの指示により処置する。

 

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2・12図 ライナ外周

 

3)シリンダヘッド
(1)構造と機能
シリンダヘッド(シリンダカバーともいう)は鋳鉄で造られ、シリンダ上部に取付けられ、シリンダヘッド、シリンダライナ、ピストンで燃焼室を形成している、シリ

 

 

 

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